ねこの原産地は乾燥地帯のため、水浴びはもともと好みません。それどころか大きな
ストレスを感じています。
またねこは自分で身体を舐め上げ毛づくろいをしますので、本来は不要です。
しかし下記のねこは毛づくろいが不十分になることが多く、時々お湯洗いが必要になるでしょう。
シャンプーを勧めるWebが多いですが、ねこは身体を嘗め回すため、シャンプーに含
まれる添加物が気になります。私はお湯洗いで十分と考えます。
1.お湯洗いが必要なねこ
① 長毛種
長毛種のねこは、長い毛が災いして、毛づくろいが不十分になりがちです。
② 太ったねこ
身体を十分に曲げられずに、舌が届かない場所ができて、その部分が毛づくろいが不十分になることがあります。たとえば尻尾の付け根やまたの間です。
③ 高齢ねこ、病気のねこ
毛づくろいの意欲を失う事があります。
④ 白ねこ
どうしても汚れが目立ちがちです。
⑤ 避妊、去勢をしていないねこ
繁殖期には、異性を誘引するために、非常に臭い尿を撒きます。そのため肛門付近が非常に臭うようになります。
2.お湯洗いをやるまえに
① 爪切り
お湯で洗うとき、ねこは慣れないと暴れることがあります。その時爪を切っていないと
思わぬ怪我をしかねないので、爪はちゃんと事前に切っておきましょう。
②ブラッシング
ブラッシングで余分な毛をすいておかないと、排水口にねこの毛がからまって、
水が流れなくなりかねません。排水口の掃除に手間取らないよう、事前にブラッシンン
グをしておきましょう。
3.お湯洗いの方法
① ねこを洗う
あらかじめお湯をバスタブに浅く入れておきましょう。
水音を立てるとねこが驚きます。ねこをバスタブの中に体ごと入れ、手のひらでお湯をまんべんなく体にかけます。
スポンジを用いても構いません。
お湯が毛にしみこんだら、首から背中、背中から腹、腹から足の方向に体をこすっていきます。
股や肛門、足の裏、指の付け根は特に注意しよく洗いましょう。
② ねこを乾かす
すすぎが終わったらタオルなどで猫の毛を良く拭きます。
あらかじめタオルは4~5枚用意し、できるだけタオルで水分をふき取り
ましょう。
タオルでもう水分が取りきれなくなったら、ドライヤーで乾燥させましょ
う。
ねこは、人間よりはるかに高い音が聞こえますので、ドライヤーの機械音
でねこが暴れる事があります。
またドライヤーをねこに近づけ過ぎるとヤケドの心配がありますので、
必ず自分の手で温度を確認しながらドライヤーをかけましょう。
毛がふかふかになったら終了です。
ねこに、良く頑張ったとほめてあげましょう。