ねこの首周りをなでると、気持ちよさそうに目を細めて、身体を近づけてきませんか。
ねこは自分では、頭や首周りを舐めたり足で掻いたりしにくいので、人間がやってあげ
ると喜ぶのだそうです。
そんなことも一種のマッサージです。
さて、ねこをなでるということはどんな効果があるのでしょう。
1.ねこのマッサージの効果
① 血流の促進
身体の表面を軽くマッサージするだけで、血流が促進され、老廃物を体外に排出しやす
くなります。
② ねこのストレスの緩和
マッサージには、快楽ホルモンとも呼ばれるエンドルフィンが分泌しやすくなるという
効果があります。これがねこのストレスを緩和します。
③ 身体の異常を見つける
ねこの身体をなでまわすことで、いつも毛に覆われて見えにくい皮膚表面の異常たとえ
ば炎症、腫れ、しこりなどを発見しやすくなります。
④ 飼い主自身がリラックス
人間は動物と触れ合っているだけで、血圧が下がり、ストレスが軽減することが実験に
よって明らかになっています。
飼い主はねこにマッサージを行い触れ合っているだけで、癒し効果が期待できます。
⑤ 飼い主さんとねこの仲間意識が強まる
ねこは仲のいいもの同士舐めあいます。
人間がねこをマッサージすることはそれに近く、人間と猫の絆を強める働きがあります。
2.どんなときに、どこで、どの程度行うか
① 猫のもとめに応じて行う
ねこは自由気ままな動物です。飼い主さんがマッサージしたいときにする
のではなく、ねこの求めに応じて始めるのが良いでしょう。
研究の結果、ねこの求めに応じて相手になった回数が多いほど、ねこと人は親密になるとの事です。
② 飼い主のひざの上で
マッサージを行うのは、飼い主のひざの上が良いでしょう。
飼い主にくっついた状態は、ねこをリラックスさせます。その状態でのマッサージは
効果を倍増させます。
ただし中には身体が触れ合うことを嫌がる猫もいます。そのときは無理強いせずに、
ねこが好む体勢で行いましょう。
③あまり長時間にならないように
5分から20分程度が良いとされています。
また、ねこが嫌がる様子を見せたり、離れていったら無理をせずにマッサージをやめま
しょう
3.腫れやしこりに注意する
ねこの皮膚は毛で覆われているため、直接腫れやしこりを見ることは出来ません。
ですから飼い主はマッサージをしながら、皮膚の変化を確認しましょう。
それが病気の早期発見につながります。
ちなみによく腫れるのはリンパ節や甲状腺です。人とほぼ同じような位置にあります。
ここが腫れていれば注意が必要です。気になるときは受診しましょう。